FXの取引会社が提供しているサービスとしてデモトレードがあります。実際の操作画面で仮想的な取引ができるのがFXのデモトレードです。その目的は操作を覚えることであったり、あるいは取引会社を選ぶ際に操作性が優れているかどうかをチェックしたりするためのものです。取引の練習をするためのものではないという点には注意しなければなりません。
というのも、デモトレードで高い成績を得られたとしても、実際のトレードで高い成績を得られるわけではないからです。その違いはと言うと、実際に損益が発生するかどうかです。利益が出ても損失が出ても、冷静な状態で入られないでしょう。例えば利益確定をした直後には強気になっていることが多いですし、損失を確定させた後は弱気になっていることも多いです。
損失を確定させた後に強気になって、負けを取り戻すために大きな取引をしてしまう人もいます。実際の取引では大事なお金を投資しているのですから、冷静さを保つことは難しいと言えるでしょう。むしろ、それがFXでは最も難しいことなのです。ですから、デモトレードでうまくいったからと言って、すぐに実際のトレードで大きな資金を投じるべきではありません。
まずは1000通貨で取引をするなどして、少額から始めるべきでしょう。それに慣れてきてから徐々に資金を増やしていくのが良いです。本番だと思ってデモトレードができるのなら良いのですが、多くの人にとっては難しいことなのです。