自分の保有している円資産を外貨に両替、その後価格変動によって利益を得ることを狙う投資は以前から存在していますが、FXではそれに近い取引はもちろん、あらゆる通貨を投資対象として扱うことができますから、より自由度の高い取引で利益を狙うことが可能です。証拠金取引の特徴ともなりますが、定められた金額さえFX口座に入金すると、日本円以外にもアメリカドルにユーロ、ポンドといったメジャー通貨からアフリカランドやトルコリラ、スイスフランといった普段あまりなじみのない通貨までを自分が保有していたかのように売却、その後は円も含めた他の通貨を買い持って差益を狙うことが可能となるのです。これらの通貨を実際に銀行等の金融機関で両替するとなると、調達コスト等も反映されてしまいますからそれは高い手数料を必要としてしまうのですが、FXでは1通貨あたり数銭～1銭未満の非常に低いコストで取引を行うことができることから、数秒から数分といった瞬間的な値動きですら利益にしてしまうことが可能なのです。もちろん少ない金額でそのような取引を行っても大した利益にはならないのですが、FXの特徴としてレバレッジ取引ができることがありますから、証拠金よりも大きな金額の通貨取引を行うことで十分な利益を獲得する魅力があるのです。
ただし大きな利益を狙えるということは、大きな損失を出してしまう危険性も同じだけ高まり、自分の用意できる投資資金を大幅に超えるレバレッジは安易に行えるものではありません。リスク管理と呼ばれる概念がありますが、損失を限定する考え方のことで、局地的には必ず損失を抱えてしまう投資においては極めて重要なものです。FXでもこれをマスターすることが大前提となっており、あらかじめデモトレード等によってリスク管理を身につけることが大切と言えます。